金型の温度を安定化させたり、保温のための省エネルギーを実現するために、エンプラやスーパーエンプラの射出成型では必須と言われる断熱板。穴加工を施して金型の取付板に固定するなどして使用します。ミスミでは、「断熱板」「穴加工付き断熱板」という商品名でカタログでも取り扱っています。ただ、「型番が複雑でよくわからず30分かけて型番を作った」「時間をかけた挙句、自分の欲しい穴加工は、型番で買えないことがわかった」「型番を間違って購入してしまった」などの苦い経験をされた方も少なくないのではないでしょうか。今回は、ミスミの特注部品サービス「meviy」を使えば、簡単に全加工付断熱板を手配できる方法をご紹介します。
断熱板の加工する際に注意しなければいけない事
ミスミのカタログにも記載がありますが、断熱板を加工する際には以下のようにいくつかの注意点があります。
- ガラス繊維が含まれているため、粉塵が皮膚に付着した場合、痒みなどが発生する
- したがって、粉塵を集塵機で吸引し、粉塵が飛散しないように注意しないといけない
- 割れやすいため、穴あけ加工を慎重におこなわなければならない
このような理由から「自社内で加工したくない」「極力、外注したい」と考えられている方も多いのではないでしょうか。一方で、外から手配しようとすると「ミスミのカタログ規格にはない」「たくさんある穴を図面で指示しなければならない」「見積回答に数日待たされることもある」などの問題も。
3Dデータをアップロードするだけで見積・発注ができる
特注部品サービスmeviyは、17年1月から断熱板加工品の取り扱いを始めています。他の部品と同じように3Dデータさえあれば簡単に見積、発注をすることができます。発注までの一連の作業を動画にしましたのでご覧ください。
いかがでしょうか。複雑な加工付き断熱板が驚くほど簡単に手配できることを実感いただけたと思います。以下に操作手順をまとめましたので、是非一度、試してみてはいかがでしょうか。ウェブサービスですから、24時間365日いつでも利用でき、見積はもちろん無料です。
操作手順
作成された断熱板加工品のモデルファイルをアップロードしてください。
商品タイプ「断熱板」を選択し、「次へ」ボタンを押してください。
「見積もり条件指定を続ける」ボタンを押してください。3Dビューワーの「プロジェクトビュー」画面が開きます。
画面右側の「パーツ一覧」からパーツ名をクリックしてください。
材質を選択してください。
※該当材質がない場合、コメント欄に記入してください。
「見積をする」ボタンを押して、「担当者見積中」アイコンが表示します。
※見積依頼から、半営業日~1営業日程で見積回答いたします。
見積が完了すると、メールでお知らせが届きます。
メール記載のリンクをクリック、
またはプロジェクト一覧から対象プロジェクトをクリックしてください。
「注文へ進む」ボタンをクリックしてください。
「利用規約」をチェックして、「注文を確定する」ボタンをクリックしてください。
注文方法は「使い方マニュアル」にてご確認いただけます。
注文完了しました!
加工形状例、材質、公差の概要
以下に代表的な加工品の形状例、材質、公差を記載しました。
加工形状例 | 材質 | 各寸法公差 | |||
---|---|---|---|---|---|
スタンダード(HIPS) 耐熱(HIPHS) 高強度(HIPXS) 高強度板厚高精度(HIPXTS) 高温耐久(HIPLS) 高温耐久(HIPGS) 高温耐久板厚高精度(HIPGTS) 紙ベーク(HIPPS) 布ベーク(HIPCS) |
外形寸法 | 0/-2 | |||
穴位置 | ±0.1 | ||||
貫通穴径 | +2/+1 | ||||
ボルト穴 | ±0.1 | ||||
皿穴 | ±0.1 |
最新の詳細は「対象形状」、「製造ガイドライン」にてご確認いただけます。是非ご覧ください。